【今後の見込みは?DVDについて解説】
DVDについて解説していく中で、今後の展開や将来性があるのかという問題は、DVDの存続そのものに関わるテーマであり、非常に重要なポイントです。今まで音声や映像の録音媒体は、磁気テープ、MD、VHSなどのビデオテープ、LD、そしてDVDと、様々な変遷がありました。しかし、どの変化においても、物質的なメディア、記憶媒体が手元にあることは共通しています。それがテープなのか、ディスクなのかという違いのみです。
しかし、インターネットとクラウドシステムによって、大きな変化が生じます。手元に記憶媒体がなくても、スマホやパソコンなどの装置があれば、いつでもどこでも、好きなデータや動画を見たり、記録したりできるようになったのです。
時代は、インターネット上にデータを置き、そこからスマホなどで見るという動きに急速にシフトしつつあります。将来性の面で真摯にDVDについて解説すると、DVDがいつまでも続くとは言えない状況です。VHSなどの媒体が世界中で必須のツールとなっていた時代が過ぎ、今ではまったく使われなくなってしまったのと同じです。やはりどんな技術であろうと、時代とともに移り変わっていくことは避けようのないことなのです。
【それでもDVDのニーズはしばらく続く】
いずれはDVDもかなり廃れた媒体となると思われますが、それがすぐに訪れるわけではありません。というのも、今なお、Blu-rayを含むDVDを使ったビデオや、DVDコピーによるデータ保存は、高いニーズを持っているからです。
その理由として、映画にしてもデータにしても、物理的なディスクに残すことで整理がしやすいという点が挙げられます。クラウド上にデータを保存するのは便利なのですが、膨大なファイルが保存されると、目当てのものを見つけるのが面倒になることがあります。その点、DVDにはタイトルが印字されたパッケージがありますので、すぐに見つけられるのです。これは特に、子供や高齢者にはありがたい点です。
また、大きなデータを手渡しやすいという理由もあります。インターネット環境は日進月歩で改良されていますが、それでもGB単位のデータを送受信するのには時間がかかるものです。その点、DVDコピーしたものであれば、簡単に渡せるというメリットがあります。さらに、オンライン上にデータを流さないので、ディスク自体の保管をしっかりとすれば、情報漏えいを防げるという要素もあります。こうしたDVDのメリットにより、少なくともある程度の期間はDVDのニーズが続くと考えられるでしょう。